ジョン万次郎 ~日本を開国に導いた陰の主役~

by 七色カラス on 4月.18, 2010, under ジョン万次郎の本・伝記・伝記的小説

ジョン万次郎 ~日本を開国に導いた陰の主役~
星 亮一 著、 1999年 PHP文庫

まさに、サブタイトルのとおり ~日本を開国に導いた陰の主役~ なんですよ。ジョン万次郎は。と、個人的に思うのです。

だから、幕末の激動の中での、ジョン万次郎と幕末の志士たちとの交流、そして万次郎が彼らに与えた影響、そう考えるととってもいい視点で書かれているなと思います。

ちょっと残念なのは、方言(土佐弁や、薩摩弁、江戸弁)と侍言葉、そして現代語との使い分けが、文章の中でケンカしてしまっている気がします。

ただ、これは、私個人が、方言バリバリの津本陽作品『椿と花水木』を最初に読んだ から、そう感じるのかもしれません。

本書、星 亮一 氏の『ジョン万次郎 ~日本を開国に導いた陰の主役~』の巻頭には、幕末の西日本地図が土佐、薩摩などなど、当時の国名入りで掲載されていますし、巻末には1ページの簡潔な「ジョン万次郎」関係年表がついてます。

だから、はじめてジョン万次郎の小説を読む人にとっては、この本のほうが親切なのかもしれない。


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